Vol.3 井手様
「10年前の決断は正解だったと思います」
(堤‥ 堤医師 井‥ 井手様 イ‥ インタビュアー)

10年前の決断は正解だった
イ:井手さんはもうインプラントをされて10年ぐらいになられるそうですね。
井:はい、そうです。
イ:インプラントをされたきっかけは何だったんですか?まだその頃はインプラントのことを知っている方は少なかったはずですよね。
井:堤先生の記事が新聞に載っているのを読んで良さそうだと思いまして、それで相談してみました。
イ:そうだったんですか。
堤:説明は分かり易かったですか?
井:とても丁寧に説明して下さって分かり易かったです。
イ:でも怖かったんじやないですか?
井:それは怖かったですよ!だから迷いましたよ。それで親に相談したら反対されましたし…。
堤:そうだったんですか。でも何も知らない方からすれば安全性などよく分からないと心配される気持ちもよく分かりますね。
井:そうなんです。それで何とか親を説得しましてね。
イ:それ程困っていたんですね。
井:実は、入れ歯の時もそれほど困ってなかったんですよ。大体食ぺられていたし…。
イ:そうなんですか?
では井手さんが思いきってやろうと思った一番の理由は何だったのですか?
井:やっぱり上下とも入れ歯がガクガクしていたのか気になっていましたから。それで下だけでも動かんように…と思って。
イ:それにしてもよく思い切って決心されましたよね。
堤:今でこそインプラントの安全性はかなり広まってきましたけど10年前に決心されたのはすごいと思います。
井:10年前の決断は正解だったと思います。

今は、一日で歯が入るんですって?
井:しかし今は一日で歯が入るんですって?
堤:ハイ、そうなんです。井手さんの時は3ヶ月待ってもらいましたからね!
井:私もそれを知った時「ああ、いいなあー」って!「私のときはだいぶかかったのに!」って思いました。一日で歯が入ってうらやましい。
堤:そうですね。科学の進歩のおかげで多くの患者様が救われていますね。
井:私の頃よりずっといいですね。今の人がうらやましいです。

もし何かあったら…
イ:ご家族の方はなぜ反対されたんですか?
井:やっぱりインプラントが良く分からないから心配だったんでしょう。
イ:なるほどですね。人工の歯を何本も入れて大丈夫かなと思うでしょうね。
井:そうですね。今はもう大丈夫だって分かっていますけどその頃は、もしも何かあったらと思ったんですね。
イ:世界中でどれくらいの方がインプラントを受けられているんですか?
堤:そうですね。百万人以上の方々が受けられたと言われています。しかし先進国の中では人口比で言うと日本はまだまだ普及率がそれ程高くない方ですね。
イ:そうなんですか!?私の周りでも何人もいますけど他の国ではもっとポピュラーな治療なんですね。

思い切ってやって良かった
イ:10年前の決断は正解だったとの事ですが、決心される時迷いは無かったんですか?
井:やっぱりちょっと迷いましたね。
イ:それでもやっぱり「やろう」と思われたのは?
井:それが詳しいことはよく分からなかったんですが、動く入れ歯が固定されると言うのがなんかとても良さそうな気がして思い切ったという感じですね。
イ:なるほど。
井:それとどうせするなら早い方がいいと思ったからですね。でも本当に思い切ってやって良かったと思っています。
堤:そう思っていただけて我々もとても嬉しいです。
イ:大袈裟かも知れませんが全然違う10年になっていたかもしれませんね。
井:いえ、大袈裟では無くガクガクの入れ歯生活とがっちり固定されたインプラントの生活はとても大違いですよ。毎日の事ですからね。
イ:本当にそうでしょうね。